twin∞soul

「はいはい、ストップ~ッ」

「もう、止めないでよ!」

「我慢してよく聞いて。あのオッサン作業服に○○製作所って刺繍が付いてた。その会社この近くにあるから間違いない」

「マジ?待ち伏せして、乗り込もうかな」

「ダメだよ、笑さんは女の子なんだから。笑さんのストーカーかも知れないだろ?それ危険」

女の子だと、若い子に言われ、心配してくれるのは誠に嬉しいけれど。

危険を恐れて何とする!

「とにかく今は、相手の目的が明るみになるまでは、動かない方がいい。思うツボにハマらないように平常心が大事。何かあったら、俺があんなオッサン負かしてやるからさ」

「う、うん...ありがとう、そうするわ」

この子の優しさに、私はうなずくしかなかった。