twin∞soul

こうで、こうでって、細かく話すとバツイチ経験有りの店長さんは言う。

「いいじゃない。愚痴でもなんでも聞いてあげたら。人間みんないつでも満たされてる訳じゃないんだから。花屋に来るお客様はそんな人ばかりよ。プレゼントや趣味で花を買いに来る人もいるけれど、何となくその時の気分の人のが意外と多いわよ」

「う~ん」

「今頃、買った花を見て、その女性は気持ちが晴れてるはずよ。もちろん、笑ちゃんに話した事でもね」

「でも八つ当たりはヤダ」

「八つ当たりで傷ついてたらダメよ。そこはプラスに考えて?相手の心に入り込まずに、相手の心を緩ませたんだから凄いじゃない」

「そう考えて納得させるかな」

「笑ちゃんの笑顔には、そういう力があるのよ。だから花屋で働けてるのよ」

こうやってうまい事を言われて、私はまたニヤニヤして調子こいて、頑張ってしまうんだけどね。

流も、最初はそうだった。

トゲばかりで痛かったけど。

今は違う。

それは、私がそのトゲを処理してあげてるから?