twin∞soul

結局、神経質な人だって事で忘れよう。

くだらない。

どうでもいいわ。

そんな細かい人間に構ってる程、私は暇じゃない。

流との今月末の土日デートを、どうやって決行させるか、のが大事なんだから。

流がいつも『会社でるとこ』って送ってくれる、メールの時間を確認して、その30分前には会社の前で待ち伏せしていよう。

夕方過ぎた頃に、花屋の女店長さんが現れた。

「どう?本日の売り上げは」

いつもはバイトだけで任されてるけど、時々こうして女店長さんはやって来ては、短い時間だけ店の切り盛りをしてくれる。

厳しいけれど、綺麗なユリのような凛とした女店長さんなの。

私はこの人には、何でも話してしまうのだ。

「平日のわりには、結構な売り上げじゃない。頑張ってるわね」

「はい」

「いい笑顔ね、何か楽しい事でもあったの?」

「分かりますぅ?♪」

「真っ赤な顔してたら分かるわよ」

ありゃ、またしても顔バレ。

「っていうか聞いて下さいよ。さっき若い主婦に絡まれてイラッとしましたぁ」

一人でお店に居るからか、店長さんは本当に何でも話を聞いてくれる。