twin∞soul

私は、さっさと閉店後の店を出る。

薄暗い店の外。

私は自転車を引いて、流の姿を探す。

あれっ、どこに居るのかな...。

ちゃんとメールすればよかった。

今から電話してみよ。

待たせたら悪いから。

私はカバンから、携帯電話を取り出そうとする。

チリ~ン♪

自転車のベルの音が一瞬、耳に入る。

後ろを振り返ると、

いたぁ~っ!!☆

薄暗い中に、流の姿が光って見えた。

嘘っぽく思うだろうけど、本当にそう見えちゃうんだもん。
 
周りの景色なんて、入らないくらい。

「流っ!」

私は急いで流の元へと向かった。

いかん、いかん。

ニヤケモード全開だよ。

平常心、平常心!

「流ってば、どうしたの急に。いつもメールだけなのに」

嬉しい気持ちを隠して、とぼけた顔して私は言う。

「ついでだ、ついで」

「ついでかよ!」

だからそう言う時は、笑って言えっての。

無笑で言うと本気で、ついでだと思って傷つくじゃん。

「...」

何か反応してよね。

「何?」

また、そうやって黙ったまま私を見るなっての。

恥ずかしいなぁ。