twin∞soul

「なっ、何?」

黙ったまま、ずっと見られてるのって、たえられないよ。

何か話してよ、流...。

「笑...?」

流は、私の名前を問いかけるように呟いた。

「気を付けて帰れよ」

「うん、分かった」

なんだ、もう帰っちゃうのか...。

もう少し話が、できるかなって思ったのに。

「また、いつでも電話してこいよ...話くらいなら俺が聞いてやるから...」

「うっ、うん...ありがとう」

流の優しい言葉に、私はもう抑えられないぐらいに、自然に笑ってしまった。

「じゃあな、笑...」

流は本当に不自然なカッコよさを、一つも見せないで、普通に私の前から、立ち去る。

何で?

何で、そんなに普通で居られるの?