好きだとか嫌いとか、そんな感情よりも深い温もりで、只ただ包まれていた。

でも、それじゃ...キスはどんな意味でしたの?

恥ずかしい顔一つしないで、当たり前のようにしてくれたキスは、どうしてなの?

時夫の寝顔を見て、私は自分の気持ちがあらゆる意味で、複雑さを感じてしまった。

私の中に流という存在が、どんどん流れ込んでくる。

そして、セメントみたいに隅々まで埋まって固まっていく。

私の気持ちが揺るぐくらいに、大きな変化があってもいいのかな。

どうなっていくのかな。

この先に、何が私にあるのかな。

でも明日も変わらず、流が喫茶店に来てくれますように。