twin∞soul

あの朝のオッサンも、あんなに怒鳴らなくたっていいじゃない。

花屋だって、配置くらい社員の店長がやってよ。

私はバイトなんだから。

逆ギレしながらも、泣いちゃう…。

そりゃ、泣くよ...。

そんな自問自答を繰り返して、自分を慰めていると、薄暗い公園で背後から、足音が近寄ってくる。

やばい、そろそろ撤収しなきゃ。

変質者かも知れないから。

涙を拭いていると、思ったよりも早く腕を掴まれた。

ギョヘッ!!

「やっぱり、おまえか」

ウゲッ!

今、一番会いたくない奴!

ジャージ姿が私服の、ダサい格好した杉原 流!

奴は眉を八の字にして、私に言った。

「こんな遅い時間にまた一人か。よっぽど危ない目に、おまえは合いたいんだな」

「そんな訳ないでしょ!あっち行ってよ!どっか行ってよ!」

「生憎、俺はいつもこの時間に、一人でここにタバコを吸いに来ているから、残念だがおまえの方が、どっか行けよ」

コ…、コイツは。

何で、そういう言い方しかできないの?

毒々しいというか、ストレート過ぎるのよ言葉が!

私は流の腕を振り払った。

そんな拒絶する私に、流は深く溜め息をついた。