私は流にキスをした。
流は驚いた表情をしていた。

「試験頑張ってね、流」
「あぁ、もちろん」

流も私にキスをしてきた。

「笑はしばらくは実家か?」
「うん」

私は流の指先にもキスをした。

「離れてる間は毎日、連絡するよ」
「約束ね」

流は私の肩に吸い付くようなキスをした。

「今度は俺がキスマークつけていい?」
「うん」

ドキドキする。
流のマシュマロみたいな柔らかい口唇の長く吸い付く感触に。

私は感じながら横目で流を見つめると、流も吸い付きながら横目で私を見ていた。

「何?」
「何とは?」

流の表情が色っぽくて、私は思わず照れた。

「さっきの続きをくれ」
流は私の耳元で呟いた。

私はうなずいて、流を押し倒して、流の身体の隅々まで愛した。

「…笑、もっとこの辺り…」
「ここ?」

手で口唇で、肌を密着させて。

「…おいで…」
「うん…」

私の魂と流の魂を。

「…流…好き…」
「笑、愛してるよ…」

言葉で。

「ここ、感じる?」
「感じる…」

態度で。

「同じとこ?…」
「そう…ここだろ?」

何度も何度もシンクロさせて。

「笑、イッていい?」
「流、私も…」

ひとつの魂になる。