ついに無視?
しつこいと思われたくないから、メールを返さないでいた。
だけど家に居ると、落ち着かなくて…。
メールを結局、待っていた。
突然会社に行ったりしたら…。
突然電話をかけたら…。
流は困るから。
困らせたくない。
嫌われたくないもん。
とにかく流からの連絡を待つしかない。
本当は泣きたい程、寂しいのに。
そんな悲しい表情を浮かべながら、喫茶店で朝から働いていると、
「おはよっ、笑ちゃん」
声を掛けてきたのは、流の会社の友人だった。
「お兄さん...」
「久しぶりだね」
「あの、私...」
流の事が知りたい。
真っ先に今、流がどうしてるのかを知りたい。
「笑ちゃん、今夜少しだけ空いてる?」
「うん」
「じゃあ、後でこの番号に電話して?」
「うん」
夕方になり、私はあの優しいお兄さんに電話をして、近くの喫茶店で会うことになった。
「元気ないね?」
「うん」
お兄さんは早速切り出してきた。
「流とは最近どう?」
私は頭を横に振った。
「私よりお兄さんのが、流の事よく知ってるくせに変な質問。聞きたいのは私の方だよ…」
「...流ね、今凄く悩んでる」
えっ...。
「俺が口出しするとアイツは機嫌悪くするから、男同士だし、あんまり言わないでいるけど」
「何で?悩みがあるだなんて、私はそんな事、全然知らなかった」
「君の事と、家庭の事で、体調も崩してるんだよ」
家庭の事?
私の事?
うそっ! 私は驚いて口を両手で押さえた。
どういう意味で…。
「笑ちゃん、流の事好きだよね?」
「うん、好きだよ」
「好きな人が苦しんでいたら、何とかしてあげたいって思うでしょ?」
「うん、助けてあげたい」
「自分の事で苦しんで悩んでたら、笑ちゃんならどうする?」
何が言いたいの?
「君の事以外にも、もっと重大な家庭の悩みも流は抱える。何とかして一つでも、悩みのネタを解消させて、 流をラクにしてあげたいって思わない?」
「うん...でも…それって…」
「言ってる意味分かる?」
もしかしてこの人。
私に、流との事を忘れろ、諦めろと言っているのか?
それ以外に、今の言い方からしたら、思い浮かばない。
しつこいと思われたくないから、メールを返さないでいた。
だけど家に居ると、落ち着かなくて…。
メールを結局、待っていた。
突然会社に行ったりしたら…。
突然電話をかけたら…。
流は困るから。
困らせたくない。
嫌われたくないもん。
とにかく流からの連絡を待つしかない。
本当は泣きたい程、寂しいのに。
そんな悲しい表情を浮かべながら、喫茶店で朝から働いていると、
「おはよっ、笑ちゃん」
声を掛けてきたのは、流の会社の友人だった。
「お兄さん...」
「久しぶりだね」
「あの、私...」
流の事が知りたい。
真っ先に今、流がどうしてるのかを知りたい。
「笑ちゃん、今夜少しだけ空いてる?」
「うん」
「じゃあ、後でこの番号に電話して?」
「うん」
夕方になり、私はあの優しいお兄さんに電話をして、近くの喫茶店で会うことになった。
「元気ないね?」
「うん」
お兄さんは早速切り出してきた。
「流とは最近どう?」
私は頭を横に振った。
「私よりお兄さんのが、流の事よく知ってるくせに変な質問。聞きたいのは私の方だよ…」
「...流ね、今凄く悩んでる」
えっ...。
「俺が口出しするとアイツは機嫌悪くするから、男同士だし、あんまり言わないでいるけど」
「何で?悩みがあるだなんて、私はそんな事、全然知らなかった」
「君の事と、家庭の事で、体調も崩してるんだよ」
家庭の事?
私の事?
うそっ! 私は驚いて口を両手で押さえた。
どういう意味で…。
「笑ちゃん、流の事好きだよね?」
「うん、好きだよ」
「好きな人が苦しんでいたら、何とかしてあげたいって思うでしょ?」
「うん、助けてあげたい」
「自分の事で苦しんで悩んでたら、笑ちゃんならどうする?」
何が言いたいの?
「君の事以外にも、もっと重大な家庭の悩みも流は抱える。何とかして一つでも、悩みのネタを解消させて、 流をラクにしてあげたいって思わない?」
「うん...でも…それって…」
「言ってる意味分かる?」
もしかしてこの人。
私に、流との事を忘れろ、諦めろと言っているのか?
それ以外に、今の言い方からしたら、思い浮かばない。

