今日は喫茶店のバイトを終えて、すぐに流と残りの時間を、二人だけの空間で過ごす。

平日なのに流は、また有休を取ってくれたみたいで、流も私と一緒にいるのが当たり前になっていた。

いつもいつも、どんな時も、何かある度に、流は私に会いに来てくれる。

過去に付き合ってきた人、時夫も含めて、こんなに私を愛してくれた人がいただろうか。

だから、やっぱり、私と流には切り離せない何かがあるのだろう…って思えた。

ベッドの上で寝そべって、二人で素っ裸で、雑誌を拡げて見たり、携帯電話のネットで検索しあったりしてさ、

「次はどこ行くの?」

「ん?紅葉の次は何かあるか?」

「もう、寒くなるから温泉かな?」

「うわっ、やっぱり発想がオバサン」

「もぉっ、うるさいなぁ」

私は流の背中を摘まんでやった。

「イテッ」

でも、楽しそうに笑う流。

「笑の行きたい場所でいいよ。なぁ~んか、おまえと居ると、おまえのイベント好きが移ってきた」

「意外とソレ楽しいでしょ?」

隣に居る流の顔を覗くと、不意打ちでキスされた。

「楽しいっ…」

流の貴重なスマイル、頂き☆

ごちそうさまでーす。

「ねぇ、ずっと一緒に居たいね」

「ずっと一緒だろ」

「ねぇ、突然私が居なくなったらどうする?」

「そりゃあ探すさぁ」

「本当にぃ?マジ~ッ?」

嬉しくてドキッとした。

「逆だったら?」

流は低い声で言うと、私の肌に口唇で触れ始めた。

「泣いちゃうなぁ」

「それだけ?」

流は意地悪そうに聞き返しながら、両手を使って愛撫する。

「頭が、おかしくなっちゃう」

「それで?」

だめっ…。

本当にそういう聞き方は反則だよ。

質問プレイ?

変に感じる。

「会いたくなっちゃう」

「会いたくなるだけ?」

悶えて、見つめる先に流。

「探しちゃう...」

「はい、よく出来ました」