twin∞soul

緊張する。

怖いよ。

明るいからやだな。

どこ見てりゃいいの私。

「笑、顔が引きつってる」

「そりゃ引きつるわ!」

「じゃあ、止める?」

ウッ!何、その見下した目付き。

「私、先に入るから!いいよって言ったら入って来て!マジ恥ずかしいから!」

「分かった」

私は慌てて、おぼつかない動きで浴衣を脱いで、身体を洗って、さっさと湯船に沈み込んで流に声をかけた。

「もう、いいですよ」

ヤバイ、ヤバイ!

反対側を向いて目をつむろう。

「何で敬語なんだ...変な奴だな、おまえは」

ゲゲッ!入ってきた。

音で分かるから、もう耳も塞いでおこう。

全裸なんでしょ、こんな明るい密室で。

洗い流してる音がする。

っていうか私、相当想像してる。

「...おまえ本当にアホじゃねぇの?」

「うるさい!」

もうやだ、逃げ出したい!