twin∞soul

また私、ドキドキしてる。

また私、楽しいって感じた。

また私、あなたを好きだって思えた。

浴衣の襟返しの奥に見える、あなたのうなじにキスをしたいよ。

今、私はあなたの隣でそう思えた事を、あなたは気がついて私に微笑みかけてくれるのか、何なのかは分からないけれど。

あなたが、好きでたまらない。

「笑、見て...花火上がった」

ドーン!

「ホント...」

大きな思いを込めて、夜空へと高く高く打ち上げて、広く隅々まで行き渡るように、キラキラ輝きながら、静かに落ちていく。

ドーン!

これもまた一瞬が、永遠の想い出となるんだ。

ドーン!

「消えてしまえば儚いけれど、その一瞬は大きいよね」

「消えるんじゃない、ずっと残るもんだろ...」

流にキスをされて、真剣にもう一度聞かれた。

「違う?」

「違わないです」

また、同じ事を考えていたのが嬉しい。