twin∞soul

お風呂も入って、豪華な食事も済ませて、仲居さんに可愛い浴衣を着せてもらって、流も仲居さんのご好意で浴衣を着せてもらっている。

「あぁ、やっぱりお似合いです。若女将にお二人の話をしたら、若旦那さんの浴衣があるって貸して下さったんですよ。ピッタリ!」

うわぁ~☆

ヤバすぎる!

絶対カッコいい!

きなり色の生地に淡い紺色の帯。

シンプルなのに、そこがすっごく流らしくて似合ってる。

「自分ではどうなのか、よく分からんな」

「流、肩幅有るし背も高いし、色白だから全然似合ってるよ」

「そうなのか?」

私は見とれてしまい、思わずポロッ…。

「かっこいい~...」

「なんだ、そりゃ…」

流はボーッとする私に、頭を傾げた。

「では、行ってらっしゃいませ」

私達は仲居さんに見送られ、花火大会へと出掛けた。

下駄を二人で鳴らして、石段を歩く。

時々つまずきそうになると、流が両手で私を支えてくれる。

屋台の灯りに、流の汗の滴が光る。

うちわを片手に仰ぐ流が、人混みの中で目立つ。