twin∞soul

流、全然ドキドキとかしないのかな。

平然とシャワーから戻ってきてさ、タオルを首にかけて、何を言うかと思いきや、

「笑も、シャワー浴びてこい」

だよ?

あのなぁ~!

恥も照れも緊張もなく、レディに向かってよく言うよ。

オッサン同士でビジネスホテル泊まりに来てるんじゃないんだからさ。

しかも命令口調!

あんたは私の上司かよ!

色気もムードもない、アホらしい。

私はシャワーを浴びて湯を張り風呂まで浸かってやった。

ここまで来て、告白したらあんな冷たい言葉を吐かれて、夜景一人で見ろとほっとかれて、デリカシーもないだなんて...。

流は疲れて、ベッドで先に寝そべってる。

というか、もうありゃ完全に寝てるよ。

34歳同士にして何もない初夜って…。

何度も言うけど、期待なんてしてない。

全然期待なんてしてないってば!

けどさ…。

抱き締め合って、キスもした二人が一番近い距離にいて何もない夜って…。

私は寝てる流に静かに近寄る。

おでこに手の甲を当てて寝顔でも隠しているつもり?

あっ、コイツ寝顔もキレイな顔してる。

こんなとこに手を当てて寝てると、おでこに赤く跡がつくよ?

そーっと、そーっと、静かに、そーっと...。

私は流の手をどけた。

「笑、シャワー長い...」

流は、パッと目を開けた。