twin∞soul

その時だった。

流の電話の向こう側から、鳴き声が聞こえた。

「...ふぇ~ん...」

何、今の。

何のテレビ見てるの?

それとも猫?

まさか赤ちゃん?

赤ちゃんの声だなんて。

そんな心霊現象みたいなの止めてよ。

「何か今、変な鳴き声が聞こえたんだけど。怖っ…怪奇現象ってやつ?」

「怖いって何なんだよ」

「幽霊みたいな声がしたからさぁ」

「ふざけた事を言うんじゃないッ!...今のは猫だ…」

今の言い方、キツくない?

「何だ猫か、可愛いね。飼ってるの?」

「飼ってる?...いや、違う…」

「じゃ、ノラかノラ」

「ノラ?...悪いが、また後でこっちから連絡する」

ブチッ!…ツーツーツー…