胸に刻んで



こめかみを押さえながらゆっくりと上半身を起こす。


かけられていたタオルケットがベッドの下に落ちてしまいそれを拾おうと手を伸ばした。




「玖実!大丈夫か」




勢いよく開けられたカーテン。


体操着のままの巧平がそこにはいた。



「おまえさぁ、体育でぼーっとしてるとかやめろよな」



大きなため息とともに近くにあったイスに腰掛ける巧平をなんとなく見つめた。



あ、そうだそうだ。
体育だったね。



「今は休み時間?」


「いや、もう次の授業始まってる」