「え?建、行きたいとこあるってことじゃなかったの?」




「え?俺そんなこと、いってないけど?」



まあ、たしかに言ってなかったけど…。



「ただ俺は、美衣とイチャイチャしたかっただけーっ!」



えへへ、と建は頬を赤らめて笑った。


…って、こっちが赤らむって!!!



「…ばか…。知らないっ…!」




「あっ、待ってよ美衣ー!!」



私は建の呼ぶ声を無視して、

顔が火照っているのをかくしながら、
スタスタと足早に学校を出て歩いた。