チリンチリン 「いつも自転車登校なんですか?」 「ああ、そうだよ。ここ田舎だから、近くの高校は隣町に1つだけなんだ。少し遠いから毎日、自転車で通学してるんだ。」 奏君の後ろに乗っていると、風がすごく気持ちよかった。 自転車ってこんなに涼しいんだ。 私は初めての感覚に少し驚いた。 そんな風に密かに楽しんでいると、不意に奏君から声をかけられた。 「・・・なあ。」