奏へ
今まで友達いなくて、こういうの慣れてないから変かもしれないけど、最後まで読んで下さい。
私、この町にくる前は生きたいなんて思ってなかった。
友達もいなくて、病室の中でいつも1人でずっとずっと人の温かさを知らなかった。
この町でもきっと1人なんだって、いつ死んでもいいって思っていたの。
でも、この町で奏に出会えた。
私は奏が私と出会ってくれたことに凄く感謝しているんだよ。
奏があの日助けてくれたから、私は友達が出来た。大好きなみんなに出会えた。
そして、大好きな奏に恋が出来た。
奏の隣にいる日々は楽しかったよ。
いつも笑えて、たまに泣いて。
あったかくて優しいのに、苦しくて辛いドキドキの気持ちも感じれた。
奏に気持ちを伝えたあの日は直前になって凄く怖かった。
奏に嫌われるんじゃないかって泣きそうだった。
でも、奏はすぐに抱きしめてくれて
「俺も好き」
って言ってくれて初めてのキスをしてくれたね。