「そういう、理香子も変わったよね。」



「自分ではあまり実感しないんだけどね。まあ、私が今1番驚いているのは勝利君が南海と付き合いだしたことだけど。」



「しょうがないじゃん。好きになっちゃったんだから。」



「南海!今好きって言った?!」




相変わらず、勝利はうるさい。




今思えば、こういう当たり前の日常も美喜のおかげで、出来たんだよな。






「勝利、もう病院の中に入るから静かにしろよ。」





そう言って俺は自動ドアが開いた病院へと足を進めた。




病院に入ると、俺たちに緊張感がはしる。




今日、美喜は命をかけた手術をする。




それで美喜の未来が決まるんだ。