「ほら。」 奏君が二つの表札を指差す。 “秋塚” その右隣の家に “一ノ瀬” 「すごい偶然だね。」 というか、今更だけど奏君の家から出た時、 なんか見覚えあるなって思ったのは私の家の前だったからなんだね。 「なんか、秋塚とは縁があるみたいだな。」 「それじゃあ、これから毎日よろしくね。」 転入初日ーー 友達ができました。