そんな時に私の目に見えたのは、奏君の笑顔でした。 助けて奏くんー-- そして、一筋の光がさした。 「美喜!!」 彼が抱きしめてくれる腕が温かくて、嬉しくて、幸せで 今までの冷たさも恐怖も一瞬で消えた。 私が最期に見たいと思ったからあなたが現れたんだね。 ああ、これはきっと偽物なんだよね。 夢なんだよね。