ジャブジャブ 川の水をきる音がしたんだ。 まさか、それが美喜だとは思ってなかった。 水の中にだんだんつかっていくその人が美喜だと気付いても、すぐに声をかけることが出来なかった。 気付いたら、美喜の体がいきなり深く沈んでいくところだった。 ・・・それからはあんまり覚えて無い。 いつのまにか俺は水からあがって美喜の震える体を抱きしめていたんだ。 「美喜!!」