俺の前に秋塚の小さな手で差し出されたのは、 綺麗に包装されたチョコレートだった。 「奏君のことが好きです。」 そう言った俺の大好きなコは寒いのか、不安なのか震えていた。 それでも必死に俺の瞳を見てくれた。 俺は気付いたら手を伸ばしていた。