やっと離した唇


陽を見上げると、


顔が赤くなっていた。


照れてるんじゃなくて……、


「ひゃぁっ…」


耳に唇を落とす。


何?


この感じ……



こんなの初めて…



くすぐったくて、

でも脳に陽の甘さが響く。



「礼、」


奮えるような囁き。