「俺、雪好きです」 一瞬、雪が由紀に聞こえた。 まるで私に告白しているかのように。 「ふわふわしていて、汚れを知らない真っ白な色、それに触ると溶けてしまうこの儚さと手に残る切なさがとても好きなんです」 雪の儚さ、切なさ……か。 考えたこともなかったなぁ。 私が雪を好きなのは、なぜか雪が降るとテンションが上がる。 ただそれだけの理由。 「私も好きですよ?」 「そうですか……」 せっかくの会話もここで切れたかのように沈黙となった。