恭哉side


舞花が暗闇でもわかるような赤い顔をしている。

それがどうしようもないくらい可愛らしい。

もっと苛めたくなる俺。


どんだけ好きなんだよ。


「恭哉くんのばか…」


ばか?


俺、バカなのかも。


舞花病だな、

舞花のことが愛しくて仕方なくなる病状。


でも、バカなんて言うのは許せないけど。


だって俺だけこんな気持ちになるなんて、そっちがズルいだろ?



そう思い、俺は熟成したトマトのように赤い舞花にキスをした。