ボールを追いかけた夏

「よし!勝った!」

部室のドアに手を当てる。

「はぁ.......はぁ.......」

「あ、おつかれ。と、いうわけでアイスよろしくね」

「分かったよ.......」

「んじゃ、片付けようか!」

そう言って部室のドアの鍵を開けバットを部屋の端に置く。

「よし、じゃあ帰るよ!」

「それって、ただ単にアイスを早く食べたいから帰りたいんだよな?」

「当たり前でしょ。他に理由なんかないよ」

「ですよね~」

「ほら!早く!お店閉まっちゃうよ!」

「はいはい」

そして、着替えを済ませてダッシュで駄菓子屋に急いだ。