よそ見して歩いたうちが悪かった。



あぁ…絶対和貴に笑われる。





小石につまずくとかダサ。



だんだん視界が下がっていく。




痛っ……!




くない。



え、なんで?




うちの体を支えてるのは





和貴の腕。





「 おい、大丈夫か?」




か、顔近いって!



うちと和貴の間隔わずか15cmってとこかな。




「 あの、えと、その… 」



動揺が波のように迫ってくる。



「 ん?どうした? 」



「 や、あの、えと、その… 」



ん?っと首を傾げる、和貴。




そして、だんだん熱を帯びてゆくうちの顔。




もう、見んといて。



顔を背けたうちの目線を追って



避けられないようにする和貴の目。



我慢出来ずに自力で立ち上がった。



そして、そそくさと1人で家へと帰る。