【イル・モンテ・カフェ】

「いろいろと不安にさせちまってごめんな。でももう覚悟できたから」

「嘘でしょう・・・」

「嘘じゃない。俺の嫁さんになってください」

彼の真剣な目。付き合ってくださいと言われたときを思い出す。
七歳も年下な彼に振り回され続けた私。
これが最後のびっくり箱なの?

「おまえの手、俺は好きだぜ」

彼は笑顔で私の手を包んでくれた。
ネイルも出来ないほど荒れた指先にちゅっとキスしてくれた。

「ばか」

目頭が熱くなる。こんなところで泣いたら恥だ。
でも今日ぐらい恥ずかしい思いをしてもいいかと考えた。

「プロポーズありがとう。私をお嫁さんにしてください」

私は今まで以上の笑顔でそう答えた。