「しゅうちゃん、私就職するから」

今の会社に入りたい。

「私絶対今受けてる会社合格するから。
しゅうちゃんも熊本に就職口探して。

お金貯めてマイホーム建てたいの」

だから私と一緒にお金貯めて。
私と将来一緒になって。

好きだから。
私との将来を望んで。

そういうと。
しゅうちゃんは奇声を発しながら。

「男前すぎ!
俺の言いたいこと
全部、もってくな!」

なんて八つ当たりしてきた。


「あーあ。
俺格好悪いや。

でもまぁ、ただならぬゆうちゃんの頼みだから。
熊本に異動お願いしてあげる」

だから絶対内定もぎ取って来いよ。
なんて、ハードル上げてくる。


「どうかな。
前髪切り過ぎたし」

「落ちたらうちの会社最低3年は向こうだべ」

「それはやだなぁ」

「だしょ?
死ぬ気で頑張りなさい」

「うん」

「あと、前髪。
ゆうちゃんはぱっつんのが似合う」

不意打ち。

「明日、会いに行くから。
見せてよ、前髪どうなってんのか」

「…ん」