「嫌いとか言わないでよ」

「うるさい!
ゆうちゃんなんか嫌いだ!」

「傷つくし」

「…ごめん。
でもゆうちゃんも酷い」

だって、だって。
しゅんちゃんが私を娶るだなんて。

「う…嬉しい…じゃないか」

「え?」

「娶るだなんて…。
しゅんちゃんは冗談かもしれないけど
少しでも私をそういう対象として
見てくれてんなら嬉しいじゃないか」

電話でよかった。
今足先まで真っ赤だ。絶対。


「ゆうちゃん冗談じゃない」

夢にまで見た、言葉。

幼馴染だから。
しゅんちゃんは私を
兄弟のように感じていると思ってた。

「俺、ゆうちゃんのこと好きだよ」

「嘘」

「本当」

これは夢の続きではないだろうか。