落ちちゃえ?
こいつ今おちちゃえって言った?


むかつく。

「落ちる訳ないじゃん!
私が落ちるなんてありえない!」

「いやいや、今までめっちゃ落ちてんじゃないの。
やっと一社しかも一次選考が通っただけじゃないかw」

「うるさい」

「事実ですー」

うざ。

「ゆうちゃんが就職出来るとこなんかたかが知れてるでしょ」

「それは私だけじゃなくて企業に対しても失礼だよ」

「ふん」


なんだこいつ。
なんか拗ねてないか…?


「しゅんちゃん。
なんか今日えらい突っかかるね」

「突っかかってないし」

「嘘」

「…」

しゅんちゃん、と声をかけると
数分後しゅんちゃんが口を開いた。

「ゆうちゃんは就職なんか
出来なければいいんだ」

「なんでよ」

「ゆうちゃんが就職出来なかったら
俺がゆうちゃんを娶れるじゃん」

…は。
こいつ頭大丈夫か…。
いや、大丈夫ではない。
おかしい、絶対おかしい。


だってそうでなければ、

「しゅんちゃん熱ある?」

「ゆうちゃんのバカ!
俺本気なのに!
ゆうちゃんのそんなとこ嫌い!」