如月先輩がむかったのは
「1年の教室...」
教室にいたのは
「桐嶋..先輩。」
私たちの学年の男子の中でも
かわいいと言って有名な桐嶋先輩が
私たち...如月先輩のファンにとっては
とてもイヤな存在だった。
――――いや...羨ましかった。
「..あ..蓮..?」
――――――――「レン」
「如月先輩」でも「如月君」
でもなく。
その言葉は二人が恋人同士であることを表していた。
ギュッ
「っ―――」
如月先輩が.......桐嶋先輩を....
「....なんでこんなとこにいんの?」
「蓮と..出会った場所だから。」
「なにそれ。」
後ろから桐嶋先輩を抱きしめながらそういう如月先輩は
私たちには絶対に見せない
優しい顔で微笑んでいた。
