「ちょっと……ごめんね朔。自分で持つよ」
横暴な蓮に押し付けられた鞄を受け取ろうと手を伸ばすが、横から蓮に抱き上げられた。
「いいよこれぐらい。それよりも由美ちゃんは自分の身体を大事にしてね」
これぐらいって……入院に必要だった物が隙間なく押し込められているんだから、かなり重いはずなのに…。
そう思い腕の中で身体を捻って抵抗をするが、ガッチリと身体を固定されてあっさり抑えられてしまった。
「お前はまだ絶対安静だろうが」
それに加えてごもっともな事を言われ、むっと不貞腐れる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…