「礼よりも治すことに専念だな。



幸いにもそこまでの悪化は見られないらしい」



グイッと布団を被せられ、目を大きな手で覆われた。



「……はーい」



眠たくないけど、治すためには我慢も大事か…。



「じゃあ、僕たちは退散するよ」



「早く治して遊ぼうね!」



「ゆっくりしろよ」



私が寝る体勢に入ると、続々と部屋を出て行ってしまう皆。



…海斗なんかさっき来たばっかりなのに。