「…やっと本当の意味で由美ちゃんが帰ってきたね」 嬉しそうに目尻を下げて笑う朔に同意するよう、皆も笑みを浮かべた。 「ありがとう」 皆が1年という長い間、ずっと探してくれたからこそ私はここにいられる。 それにこうやって笑えるようになったのも皆のおかげ。 感謝の言葉だけじゃ到底釣り合わない。 だからこれから少しづつ返していこう……まだ先は長いのだから…。