「ああ、寝るまで傍にいるから安心しろ」 私の意図を理解してくれた蓮に優しく声を掛けられ、安心して目を閉じると3人の気配が部屋を出ていくのを感じた。 「由美、おやすみ」 「ん、おやすみ」 『おやすみ』…たったこれだけの言葉だけど、この1年ずっと1人だった私の心には温かいものが広がった。 ……やっぱり、手放したくないなぁ…。 徐々に睡魔に負け始める中、私の中にある感情が少しだけ出てきたように思えた。 蓮の大きくて温かい手を握る手の力を少し込めると、そのまま久しぶりの穏やかな眠りに落ちた。