やっぱり蓮は変わってない…。 少し疲れが見えるものの、私が家を出たときと変わらず力強い瞳をしていた。 「っーー由美!!」 我に返ると慌てて駆け寄ってきた。 「起きたのか……っ良かった」 心底安心したように胸を撫で下ろすと、その場で崩れ落ちるように膝を折った。 「……大丈夫?」 それを追うように首を倒して蓮の姿を視界に入れる。