これ以上、余計なことを考えたくなくて枕に顔を埋める。



すると蓮に貰ったブレスレットとネックレスがあたってチャリッと鳴って存在を示した。



まるで過去の思い出を忘れるなとでもいうかのように…。



「…暗い中でこそ、希望という星は光輝く……か」



…皆が今もなお、霞まず輝き続けてくれる…。



それが私にとって希望の光…。



皆の姿を思い出すと心が落ち着き、ふっと表情を緩める。



だがそれも一瞬で、いつもの無表情へと一変する。



いつまでも過去の思い出に浸っている場合じゃない。



…後戻りをしないと言ったのは私自身。



ならばそれを貫き通すだけ。



緩んだ思考を引き締め、この先のことに思考を向けたのだった。



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