ベットから起き上がり近くにあった鏡に首を映すと手形で赤くなっており、徐々に紫に変色し始めていた。



あの殺気といい……殺す気で締めたな…。



もしかしたら殺されていたかもしれないのに、私の心は落ち着いていた。



…いっそのこと殺されていた方が幸せだったかもしれない。



かつての仲間とは会えず、居場所は奪われた……あとは闇へと堕ちていくだけの人生。



それに…



「……馬鹿馬鹿しい」



途中まで考えかけた事を打ち消し、ベットへと寝転ぶ。



もしも…なんて考えるだけ無駄。



そんなことを考えても過去に戻れるわけでもないし、その通りに事が進むわけでもない。