ぎゅうっと抱き合うと、どちらともなくキスをする。
唖然としていた皆もそれを見て、口笛やはやし立てるような声を出す。
セオリー通りではない、けれど蓮からの愛が伝わる式。
…幸せすぎる。
キスを終えた私達は皆に祝福される中、牧師が差し出した指輪を交換した。
指輪にはダイヤモンドが複数埋め込まれていたが、邪魔にならない程度に落ち着いていたのは蓮の配慮だろう。
私は徐に蓮の左手を持ち上げると、幸せを願って交換したばかりの指輪にキスを落とす。
…と、蓮もお返しとばかりに同じ事をして、私を姫抱きにした。
その所為で周りは余計騒がしくなったが、これはこれで私達らしい式なのではないかと思う。
騒がしい式場の中、微笑み合う私達。
蓮の何に惹かれたのかと聞かれてもありすぎて答えられないが…、
「…愛してる」
この思いに嘘はないよ…ーー。
<fin>


