幸せにとかおめでとうだとか、ありきたりな言葉かもしれないが、その一言にたくさんの思いが詰まっていると思うと、柄にもなく少し泣けてきた。
そして、すぐ目の前には愛しい人。
引継ぎのとき、『頼んだ』と呟いた恭輔に小さく、それでいて力強く頷いた蓮。
それに背中を押され、蓮と腕を組むと真っ直ぐ前を見据えて歩き出す。
恭輔とは違う温もりは私の心を穏やかにしてくれる。
いつまでも一緒でありたいと、心から願うよ。
牧師の前まで来ると、牧師が誓いの言葉を…。
…あれ?
にこにこ笑う牧師は一向に言葉を発しない。
訝しむ私が蓮を伺い見ようと顔を上げれば、ニヤリと不敵に笑っていた。


