それを見て、小さく舌を打った蓮はボソリと『…だから嫌だったんだ』ともらした。
…なるほど。あんなに恭輔に頼むことを渋ったのは、これのためだったのか。
聞こえてしまった蓮の本音に、今日はこれが終わったら甘やかしてあげようと、密かに思った。
「では、新郎様。入場の準備が整いましたので、こちらへどうぞ」
蓮がプランナーに促されて移動すると、私達も少し移動を促された。
恭輔と2人になると、私は思い切って口を開いた。
「…今までありがとね。恭輔がいたから、裏に染まりきらないで済んだし、知らないことも知れた。
…なにより、この幸せを掴むために背中を押してくれたのも恭輔だから…感謝してる」
改めて、それも面と向かって言葉にするのは思った以上に恥ずかしくて、語尾はこれでもかというほどしぼんでしまった。


