「とてもお似合いですよ。元の素材が素晴らしいのでやりがいがありました」
薄ら頬を赤く染めるブライダルスタイリストを含めた女性スタッフたちは感嘆のため息をつく。
「ありがとうございます」
お世辞だとしても、この姿を褒められるのは嬉しい。
鏡でジッと自分の姿を見つめながら胸に手を添える。
今日…蓮と結婚式を迎えられることを心から嬉しく思う。
色々とあったけどね…。
ここに来るまでの出来事を思い出し、微笑を浮かべる。
「では新郎様がお待ちです。こちらへどうぞ」
スタッフのエスコートで蓮の待つ部屋の扉を潜る。


