……相変わらず綺麗な顔立ちをしてるから、不意をつかれるとどうしようもないよ。



やれやれとリビングに戻り、真新しいソファーに身を沈める。



ここは高級マンションの一室。



蓮が司さんの下、如月グループの副社長に落ち着くと移り住んだ私達。



蓮が言うには、もっと早く引っ越すはずだったと渋っていたのだが。



まぁ…結婚を機に引っ越したかったということだろう。



…そう、私たちは1ヶ月ほど前に遂に結婚をした。



大学を卒業するなりプロポーズを受け、そこからはトントン拍子で話が進んでいってあっという間だった。



…やっぱり結婚式は一生の思い出になるものになった。



愉快な仲間に見守られての結婚式を思い出し、ふふっと笑みを浮かべた。