「だろ?分かったら、さっさと帰って甘やかしてもらえ」 そう言いながら私を部屋の外へと追いやる恭輔。 その顔は明らかに楽しんでるでしょ……と思わずにはいられないぐらい緩んでいた。 だけど、恭輔の言うことは最もだ。 「……うん。また何かあったら来るね」 「ああ、いつでも来い。甘やかしてやる」 最後にふっと優しく微笑んだ恭輔に頭を撫でられ、会社を後にした。 勢いで出て行ったことを謝って、素直な気持ちをぶつけてみよう。 心の中で意気込むと、タクシーを拾って家へと急いだ。