こんなにも愛せる者が現れるなんて思いもしなかったあの頃。 愛する者が出来れば強くもなるが弱くもなると教えられ、それならば作らなければいいと思っていた。 その言葉通り、愛する者を守るために強くなれたが、愛するがゆえ弱点にもなった。 それでも、今は由美との出会いに感謝したい。 この腕の中に由美がいる…それだけで、穏やかになれるこの一時を知ることができたから…。 ギュッと俺にしがみつく由美をもう一度優しく包み込むと、幸せを噛み締めながら眠りへと落ちていった。 <fin>