あれから俺は由美が寝てから、うなされないかを見るのが日課になった。



……だが、俺が出来る事なんて高々知れていて、由美の不安を取り除いてやることもできねぇ。



何もできない自分に歯がゆさを感じながらも、その時出来る最善を尽くしてきた。



その甲斐あってか最近はうなされる事が激減して、穏やかな眠りについている。



そんな由美の様子で一喜一憂する自身を嫌だとは思わない。



寧ろ、由美が望むなら出来る限りの事をしてやりたいと思う。



俺も変わったな…。



由美と出会う前の自分を思い起こし、苦笑をもらす。