「……分かった」



結果、渋々ながら夜会の件を受けることになった。



「当日の服とかは僕が用意してあげるからね」



「嬉しくない」



黎の選ぶ服は派手すぎる………できるだけ目立ちたくないのに…。



「それで夜会へ行く目的は?」



「ああ、そうだった。なんかその夜会に『子会社潰しの悪魔』が現れるとかいう噂が流れてる。



その真相を確かめてきてほしいんだよ。



もし本当に現れたら潰しちゃってね」



ははっと笑って軽く言うけど、潰すのだって簡単じゃない。